機械エンジニアを夢見る現場作業員の雑記帳

夢破れた機械設計屋(CFD屋見習い修了、元現場作業員)がただ書き散らすだけ

第2種電気工事士取得記

表題の通り、一般用電気工作物(要は普通の家の電気設備)をいじれる2種電工を取得したので、記録を残しておきます。

取得しようと思った理由

  • 家のコンセントをいじりたかった(ガレージとか買った時にいじりたいしね)
  • 機械系メーカーではあるが、適用先が発電用の内燃機関となることも多く、ちょっと勉強してみたかった
  • 現業の人に持っている人が多く、どの程度の難易度なのか気になった
  • 万が一会社がつぶれかけたときのリスクヘッジ

勉強について

本人のスペックとしては、機械系学科出身、本職は機械設計・ちょっと開発。 電気は学部の授業で電磁気と電気回路が1コマずつあった程度(どちらもぎりぎり単位をもらった気がする)。

筆記

これを買って前半部分の解説をざっくり読み、後半部の対策問題を3週ぐらいする。 計算はほとんどなく、暗記するだけなので大した難易度ではないはずだが、 数字の根拠が示されているわけではないのでで覚えにくい。 ひたすら繰り返すのが有効だと思われる。勉強時間は20~30時間ぐらいだった。

www.ohmsha.co.jp

実技

2種電工の本丸はこっち。とりあえず工具と線材・機器を買う。 工具はホーザンのセットを買うのが手っ取り早いと思われるが、 ペンチやスケール、ドライバーは手持ちのものがあったので、バラバラで買った。 素人の場合はワイヤーストリッパーは絶対に買った方がいい。

練習用線材は1回分を買って、足りないと思えばもう1回分買えばいいかと。 あと、埋込取付枠は何度も使っていると壊れるので近所のホームセンターで買い足した(1個60円ぐらいで買える)。

テキストは以下。DVDがついていたみたいだけど見なかった。

www.ohmsha.co.jp

テキストをざっと読んで、ひたすら練習するのが良いかと。 後はyoutubeでコツを上げている人がいるので、それを見つつ練習した。 注意点ですが、実技は学校の机サイズで座って作業するので、それを見越して練習するとよいかも。

とりあえず1日1例ずつ、2週間かけて一通り練習。大体そこまで来ると30分ぐらいで完成させられるようになったので、 まあ、そんなもんでいいかと。なお、そんなに手先が器用じゃない方の人間なんで、器用な人は1周もいらないかも。 あと、練習は時間を測り、終わった後は欠陥チェック、これ大事だと思う。 解体後に使った線材を使ってランプレセプタクルとかの接続の練習という感じで経験を稼ぐ感じですね。 練習時間としては20時間程度。

費用

意外と高いんですよコレ。

  • テキスト  筆記¥2,090 実技¥2,090
  • 工具    ¥10,500 +自宅にあった工具
  • 線材・機器 ¥15,800+¥100
  • 受験費用  ¥9,600
  • 免状費用  ¥5,300

合計 ¥29,590

高い、非常に高い。受験会場でちらほら見かけた学生さんとかはきついんじゃないかと思うが…。 あと免状費用がね、県の収入証紙での納入なんですよね…これがまた買いに行くのがめんどい。

受けてみての感想

まあ、実技の練習は楽しかったかなあと。 資格とっただけじゃ、コンセントやスイッチの交換が精いっぱいで、実務は無理だろうなあという感じですねえ。 こればかりはどの資格にも言えることですが。

あと、電気の勉強という意味ではあんまりできなかったかなと。 世の中の家の電気設備がどのように施工をされているかは勉強になったけど、 理論や発電設備、電動機の勉強にはならなかったなあと感じます。 その辺は電験3種あたりをやらないと出てこないんだろうなあ…。

難易度としてはそこまで難しいわけではなく、気合いを入れて時間を十分かければ行けるかと。 内燃機関とは違い、電気は今後も必要とされていきますし、1種電工なんかは人材不足が懸念されている *1 とのことですので、取得してみてはいかがでしょうか。

2021/09/24 追記

免状が届きました。申請してちょうど1か月でしたね。
手帳タイプで同じ県が出している高圧ガスの免状より一回り小さいものでした。
来年から順次カードタイプに変更になるみたいですね。
手帳タイプも黒地に金色で「第二種電気工事士免状」と書かれていてかっこいいのですが
現場ではカードの方が好まれると思います。

*1:経産省 「電気保安人材の中長期的な確保に向けた課題と対応の方向性について」https://www.meti.go.jp/shingikai/sankoshin/hoan_shohi/denryoku_anzen/pdf/019_05_00.pdf